好きな言葉に「鬼手仏心」という言葉があります。
医者が手術を施す時など、まさにこの言葉が意味する心境でなされるものと思います。
人を指導する場合にも、一見、無茶無謀と思われるような指示を出す時があります。
その裏に隠された思いは、伸びる芽を伸びるときに伸ばしてやろうという「仏心」から
発せられたものです。
とかく現在は、「易しさ」だけが先に立ち、無理するな・体調を考えて適当にやれなど、
いかにも思いやりの言葉をかける人がいますが、結果的には伸びる可能性をつぶしている
ように思われます。本当の「優しさ」とはどこにあるのか・・・?
人は無限の可能性を秘めていると信じておりますので、伸びる可能性のある人、力ある
人には、これでもかと言うぐらい仕事をする機会を提供し、徹底的に鍛えに鍛えて、内に
秘めた力を引き出してあげる・・・これが本当の「やさしさ」ではないかと思います。
先日、サンマーク出版制作の村上和雄ドキュメント「SWITCH:遺伝子が目覚める瞬間」
の上映が「さん太ホール」でありました。映画は、苦難の中で花咲いた人間の可能性を
追ったドキュメンタリーでした。この中で、バイオテクノロジーの世界的権威・村上博士は
「眠っている遺伝子のスイッチをオンにすれば、人間の可能性は無限大である」
「愛と笑い、使命感といった心の働きで遺伝子は目覚める」と言われていました。
よく「人は人によって人になる」と言います。ある人物を通じて、またその人の一言で、
固く閉ざされていた潜在能力が一気に開花し、おお化けする人がいますが、眠っていた
良性の遺伝子にスイッチが入ったのでしょう。
当社は、不動産業を通じて「街づくり」「人づくり」に取り組んでおります。「人づくり」の
部分においては「鬼手仏心」の想いをもって、「良性の遺伝子がON」になるように
努めて参りたいと思っています。